温泉旅館の仲番は、仲居さんのサポートや裏方業務で、表立って接客することのない仕事です。

 

人と話すのが苦手な人にはちょうどいいバイトですね。

 

そんな温泉旅館の仲番のバイトの時給や仕事内容について、20代のときに働いてたEJさんに聞いてみました。

地域	時給
地方	850円

 

月収はいくら？

25万円前後

 

勤務時間は？

午前6:30〜10:00
午後4:00〜8:30

 

休みは月どれくらいありましたか？

週2回休

まかないは何食つく？

1食

 

食費は有料？

仕事がある日は朝食が無料、昼食と夕食は有料
有料の食事は1食200円

 

寮は何人部屋？

個室

 

寮の設備は？

冷蔵庫、布団、テレビ、台所

 

寮代、光熱費はいくら？(給与からいくら引かれる？)

すべて無料

 

生活費はいくらくらいかかりましたか？

大体15000円。

 

お金を貯めることが目的で、贅沢はほとんどしなかった。

 

そもそも贅沢できるような娯楽もなかった。

男女比

男性のみ

 

年齢層

20代フリーターが多い

 

40代や50代でも働ける？

NO

服装はどんな感じ？

作業着のような白シャツと綿ズボン。

 

髪色・髪型、ピアスやネイルは可能？

基本的には短く清潔に、と言われていたが長く働いている人は髪も染めて少々髪も伸ばしていた。

まずは早朝からの仕事です。

 

大体6:30から始まりますが、予約や夏のピークシーズンには5:30ごろから始まることもありました。

 

早朝はタイムカードを切ってから宿泊客の朝食の準備をします。

 

 

品数や食事に合わせた色合いのお皿を各種人数分用意してそれをキッチン一面に並べていきます。

 

非常に単調な作業で、流れ作業をひたすら無言で機械のように繰り返していく仕事です。

 

 

仲番が並べたお皿の上に、板場の料理人たちが料理を盛っていきます。

 

流れ作業で一皿の中に食材が次々と詰め込まれていき、お皿の中で料理が完成したら食事を冷蔵庫に運びます。

 

 

これをひたすら10回、20回と繰り返し、人数分の朝の食事を冷蔵庫内に準備します。

 

 

食事が入ったケースは結構な重さなので力仕事になります。

 

お皿も不安定でバランスの悪いものが多い時、汁物を運ぶ時にはバランスに注意しないと食事を積んだケースの中が汁まみれになってしまうので注意しなければいけません。

 

 

宿泊者の朝食の準備が終わると、自分たちも朝食を食べますが、ここで提供される食事は板場の料理人たちが作っているものだったのでそれなりの食事や、旅館だったこともあり新鮮なお刺身を朝から食べられることも多々ありました。

 

 

休憩と朝食を合わせて1時間、それが終わると昼食と夕食の下準備に入ります。

 

その下準備は、昼食・夕食に合わせたお皿の用意や、和食用の出汁の準備などです。

 

 

仲番がお皿の数を間違えるとすべての下準備が滞り、食事の提供や料理に過不足が起きるため、慎重に提供するお皿の数を数えつつ、アレルギーやベジタリアン向けの料理の把握などもしつつ準備をしていきます。

 

 

それらの準備が終わるとあとは掃除して午前の部が終了します。

 

午前の部から午後の部までは3時間?4時間ほどの休憩時間となるため昼食を食べたり昼寝をしたりと思い思いの自由時間を過ごすことができます。

 

 

朝早い仕事だったため、昼寝をしている人が多く、自分も昼寝をして午後の部に備えていました。

 

午後の部は午後3時前後から始まります。

 

 

午後の部も午前と同じく、午前のうちに用意したお皿を並べつつ、午前に出したお皿が洗い終わったものを乾かして棚にしまう仕事を並行して行います。

 

 

これも非常に単調な作業で、皿を出してはしまい、出してはしまい、料理を積んでは冷蔵庫へ、また皿を用意して料理を盛って冷蔵庫へ。

 

ただただそれを繰り返して、調理場を掃除して1日が終わります。

 

 

ここで大体午後6時か7時ぐらいです。

 

温泉旅館の仲番の仕事のきついところは？

この仕事のきつさは作業の単純さと、その単調な肉体作業を行う人たちならではの会話の質の低さです。

 

働いている人たちの多くは、話すネタが風俗やギャンブルが8割。話についていくことが全くできませんでした。

 

業務で関わる料理人の人たちも気質が難しく、気のいい人もいれば一方的に排他的な人もいたため、無用な嫌がらせを受けたことも時折ありました。

温泉旅館の仲番の仕事の良いところ

温泉旅館に滞在したため、旅館の温泉が入り放題だったことがとても良いところでした。

 

温泉は夜だけでなく、空いている時間は何時間でも入り放題で名湯を心ゆくまで堪能できました。

 

また全国から人が集まるため、全国さまざまな知り合いができることもとても楽しかったです。

 

 

３ヶ月ほどの短い滞在期間でしたが、今だに連絡を取る人もいます。

 

場所によっては一生の出会いになることもあるかと思います。

 

 

リゾート地（温泉街）だったため、周辺に観光スポットやグルメスポットも豊富だったため、休みの日にはそうした場所を巡って思い出を作ることができたのも非常によかったです。

 

 

仲番は仕事柄女性がいなかったのであまり関わる機会はなかったのですが、旅館の中居さんと話す機会もあり、中居さんも地元の人だけでなく全国からバイトに来ている人も多かったので、短い滞在期間でリゾートバイトならではの短い恋を楽しめたこともいい思い出です。

 

温泉旅館の仲番の仕事の嫌なところ

まず1つ目の朝の早さは、慣れればどうってことはないですが、早朝の5時、6時といった時間から仕事が始まるのはきついものがありました。

 

 

2つ目の仕事の単調さは、本当に単純作業をたまたま人の手で行っている、といった感じで、何かやりがいを見出したりすることは皆無でした。

 

達成感も、３ヶ月ここでバイトしましたが一切ありませんでした。

 

 

3つ目の怒鳴り散らす上司については、この職場だけでなくリゾートバイト先や温泉旅館によくあることだそうです。

 

地元でこつこつと長く働いている人はそうした人が多いらしく（リゾートバイトを転々としている当時の先輩が教えてくれました）気難しい人、外からやって来た人をよく思わないという性格の人が多いようです。

 

 

そうした人と付き合っていくのは、睨まれた場合は特に辛いです。

 

その上司に嫌われた人がいましたが、外から見ていても良い気分がしなかったです。

 

 

4つ目の料理人との関わりは、想像がつくかもしれませんが、料理人という職業柄か厳しい人や気難しい人が多いので、付き合いづらいです。

 

そこでもうまく気に入られないと仕事に支障をきたすこともあったため気疲れしました。

 

温泉旅館の仲番の仕事はどんな人に向いてる？

単調な仕事を黙々とミスなく、きっちりこなせる人が向いていると思います。

 

そして黙ってテキパキ働きつつ、人当たりの良さや柔軟な人間関係を築けるような気遣いができて時折おどけて見せてツッコミをされるような可愛らしさや隙がある、愛嬌のある人間性を持った人が理想だと思います。

仲番の仕事は、地味で単調な裏方業務ですがその分頭を使わず黙々と仕事したい、という人には向いていると思います。

 

特に難しい作業はなく、対外的にお客さんと関わることもないので、完全にバックヤードで働きたいという人は仲番の仕事がオススメです。

 

 

また、仲番は基本的に旅館の仕事なので、温泉旅館であれば温泉に浸かることができたり、歴史ある旅館であれば風情ある環境に囲まれバイトすることもできるはずです。

 

仲番の仕事は単純作業ですが人手が足らず常に人を募集していることも多いため
働こうと思えば、ピークシーズンはいくらでも働くことができてお金を稼ぐこともできるので目標があれば３ヶ月で50万、60万円の貯金もすぐにできるはずです。

 

一人で行う仕事でもないので一緒に働くバイト仲間とは自然と仲良くなり、休みが一緒になった時には周辺に遊びに行ったり、バイトを終える時期が同じであればともにそのまま旅行に出かけることもできます（自分はたまたま一緒の同期がいて一緒に旅行に行き、今でも連絡取り合うほどの仲です！）。

 

 

バックヤードで地味だけど、黙々と仕事をしてじっくり稼ぎたい。

 

そして休みの時にはバイト仲間と楽しく過ごしたい。

 

そんな人には是非オススメしたいのが仲番のバイトです。

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